百合ライブラリー

百合系作品の紹介やレビューをしています!

スクールゾーン レビュー 百合度はアッサリめかと思いきや・・・

f:id:yurianiki:20200914015636j:plain

著:ニンギヤウ 掲載:MAGxivMAGCOMI

 

 

今回レビューする作品は女子高生二人の特に何かが起こるわけでもない、それでも毎日が楽しいスクールライフを描いた百合ギャグマンガである「スクールゾーン」です。

この作品の魅力は次々と繰り出されるハイテンションなギャグとそっと忍び込ませてくる尊い百合描写との絶妙なバランスです。 

その忍び込ませてくる百合描写も思わずニヤッとしてしまうシーンから尊い・・・と胸を押さえたくなるシーンなどギャグとの落差も相まって非常に高水準に仕上がっています。

  

独特な表紙も相まって書籍を購入したときはどんな作品なのかドギマギしましたがいざ蓋を開ければここ数年の間でもトップクラスに面白い内容でした。

 

SNSとかで見て気になっていたけど読んだことは無いという方のために今回はスクールゾーンを詳しくレビューしていきたいと思います。

 

 

 

サクッとそれでもシッカリと百合を楽しめる

まずは登場人物の紹介から

f:id:yurianiki:20200924000920j:plain

こっちが横江 主人公その1でかなりのおバカ

f:id:yurianiki:20200914015636j:plain

 こっちが杉浦 主人公その2であだ名はけーちゃん

 

こんな二人の女子高生ライフがストーリーの主軸となるのですがまあそれはそれはおバカな話ばかりなのです。

上履きを飛ばして窓を割ったり定期テストの結果で一喜一憂したり身体測定の結果でナイーブになったり・・・

f:id:yurianiki:20200924002400p:plain

テストを終えた横江

本当にこれは百合漫画なのだろうか・・・?という疑念に苛まれるスタートを切りだします。(主に横江のせい)

 

しかしこの漫画の素晴らしいところはギャグと百合の落差を物凄く上手に活用している所で飽きというものが全く訪れない構成になっています。

ギャグに始まり百合を挟んでギャグで締めるという緩急を使い分けた話、百合度100%の話、かと思えば突然ギャグ100%を投入したりとあの手この手で話を盛り上げてくるので読者はページを捲る手が止まらなくなること間違いなしです。

f:id:yurianiki:20200924040841p:plain

恋バナをしてた結果こうなった横江

次は肝心である百合のシーンを詳しく見ていきたいと思います。

 

量は多くはないが濃度は濃い百合シーン

普段はおバカな事ばかりをやっている二人ですが時たまかなりの頻度でいちゃちいちゃしているので百合的観点から見ても尊い関係性に落ち着いています。

普通に横江の膝の上にけーちゃんが乗っていたり夏休みはほぼ毎日一緒にいたりとかなりイチャイチャしています。

 

しかしそんな横江にもちょっとした過去が。

実はけーちゃんに告白紛いの言動をしたけれども自分であやふやにしてしまいます。

そのことをいまだに引きずっているんですよね・・・

f:id:yurianiki:20200924040606p:plain

横江もたまにはこんな気分になります。

故に話の中で恋バナを振られるとけーちゃんに目が行きますしけーちゃんのちょっとした仕草にドギマギしたりして尊さをダイレクトに読者へ届けてくれるんですよね・・・

こんな友達以上恋人未満な関係が今後どのように進展していくのかが今後非常に楽しみな展開となっています。

 

主人公2人以外にも複数の百合を楽しめる

 

また主人公たち以外にも複数のキャラが尊い関係性を築いていて、それらはサイドストーリーとして展開していきます。

それらの関係性もギャル二人と引っ込み思案ちゃんの三角関係、女子高生とアンニュイな女子大生、元気っ子とダウナー系といった様々なジャンルを取り揃えているので百合面でも飽きが全く来ない豊富さ。

 加えてこれだけ沢山の百合カップル候補がいるのにギャグを基調としているので胸焼けが起きません。

ガッツリ百合描写を楽しみたいという方もガチすぎるのはちょっと・・・という方も満遍なく楽しめること間違いなしです。

f:id:yurianiki:20200929003445p:plain

個人的に好きなギャルと真面目ちゃん

 

まとめ 

 ギャグを基調としていますが百合描写はシッカリと描かれているのでガッツリ百合を楽しみたい方もそうでない方も楽しめる非常によく出来た作品になっています。

気になっていたけどまだ読んだことが無いという方がいらっしゃればすぐにでも買って読むべきだと断言出来る内容になっているのでこの機会に一度手を取ってみてはいかかでしょうか。